Ridetur, chorda qui semper oberrat eadem.

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ホラーティウス

「リーデートゥル・コルダー・クゥィー・センペル・オベッラト・エアーデム」と読みます。
ridetur は「笑う」を意味する第二変化動詞 rideo の直説法・受動相・現在、三人称単数です。
chorda は「弦」を意味する第一変化名詞、単数奪格です。
qui は「・・・するところの」を意味する関係代名詞、男性・単数・主格です。先行詞は省略されています。「・・・する人」と訳せます。
semper は「いつも」を意味する副詞です。
oberrat は「間違う」を意味する第一変化動詞 oberro の直説法・能動相・現在、三人称単数です。
eadem は「同じ」を意味する指示代名詞 idem の女性・単数・奪格で、chorda にかかります。eadem は形容詞として使われています。
前置詞 in はありませんが、奪格の chorda…eadem だけで、「同じ弦で」と訳せます。
「いつも同じ弦で弾き間違える者(琴弾き)は嘲笑される」と訳せます。
ホラーティウス、『詩論』(356)に見られる表現です。

詩学 (岩波文庫)
アリストテレース ホラーティウス 松本 仁助
4003360494

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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