Crescit amor nummi quantum ipsa pecunia crescit.

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「クレスキト・アモル・ヌッミー・クゥァントゥム・イプサ・ペクーニア・クレスキト」と読みます。
crescit は「増える、成長する」を意味する第3変化動詞crescō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
amorは「愛」を意味する第3変化名詞amor,-ōris m.の単数・主格です。
nummī は「金銭」を意味する第2変化男性名詞 nummus,-ī m. の単数・属格です。
quantum は英語のas much as と同じ意味を表し「~するほど」を意味します。
ipsa は強意形容詞ipse,-a,-um(自ら、自身)の女性・単数・主格で、pecūnia にかかります。
pecūnia は「金銭」を意味する第1変化女性名詞pecūnia,-ae f.の単数・主格です。
「金銭自体が増えるほど金銭への愛も増えていく」と訳せます。
ユウェナーリスの言葉です(Sat.14.139)。

ローマ諷刺詩集 (岩波文庫)
ペルシウス, ユウェナーリス
岩波書店

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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