Aut inveniam viam aut faciam.

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語彙と文法

「アウト・インウェニアム・ウィアム・アウト・ファキアム」と読みます。
autは「あるいは」を意味する接続詞で、aut A aut Bの構文で用いられるとき、「AかまたはB」、「AさもなくばB」と訳せます。
典型的な用例として、Aut disce, aut discēde.(学べ、さもなくば去れ)があります。
inveniamは「発見する」を意味する第4変化動詞 inveniō,-īreの接続法・能動態・現在、1人称単数です。この接続法は「意思」を表し、「発見しよう」と訳します。
viamは「道」を意味する第1変化名詞 via,-ae f.の単数・対格です。inveniamの目的語です。
faciamは「作る」を意味する第3変化動詞 faciō,-ereの接続法・能動態・現在、1人称単数です。この接続法は inveniamと同じく「意思を表します。省略されたviamを目的語にします。
「私は道を見出そう。さもなくば道を作ろう」と訳せます。
カルタゴのハンニバルの言葉とされています。

文頭のAutを省いた形でも知られます。意味は変わりません。
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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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