Qui culpae ignoscit uni suadet pluribus.

  • URLをコピーしました!

「クゥィー・クルパエ・イグノスキト・ウーニー・スアーデト・プルーリブス」と読みます。
quiは先行詞を伴わない関係代名詞、男性・単数・主格です。「~する人は」と訳せます。
culpaeは「罪」を意味する第1変化名詞culpaの単数・与格です。
ignoscitは「許す、大目に見る」を意味する与格支配の第3変化動詞ignoscoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
uniは「一つの」を意味する代名詞的形容詞unus,-a,-umの女性・単数・与格です。culpaeにかかります。
suadetは「<与格に>勧める、助言する」を意味する第2変化動詞suadeoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
pluribusはmultus(多い)の比較級、男性・複数・与格です。この文では名詞的に使われています。
「一つの罪を許す者はより多くの人に(罪を)勧める」と訳せます。
プブリリウス・シュルスの言葉です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

目次