Via trita via tuta.

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語彙と文法

「ウィア・トリータ・ウィア・トゥータ」と読みます。
viaは「道」を意味する第1変化名詞 via,-ae f.の単数・主格です。この文には2つのviaがありますが、1つ目が主語、2つ目が補語です。動詞 est(である)が省略されています。
tritaは「すりへった、踏みならされた」を意味する第1・第2変化形容詞 tritus,-a,-umの女性・単数・主格です。
tutaは「安全な」を意味する第1・第2変化形容詞 tutus,-a,-umの女性・単数・主格です。2つめのviaにかかります。
「踏みならされた道は安全な道(である)」と訳せます。

「寄らば大樹の陰」のラテン語バージョンですね。
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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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