Sī quisquam est timidus, is ego sum.

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Cicero
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語彙と文法

「シー・クゥィスクゥァム・エスト・ティミドゥス・イス・エゴ・スム」と読みます。
sīは「もしも」を意味する接続詞です。
quisquamは「誰か、何か」を意味する不定代名詞quisquam,quidquamの男性・単数・主格です。
timidusは「臆病な」を意味する第1・第2変化形容詞timidus,-a,-umの男性・単数・主格です。
isは「それ」を意味する指示代名詞is,ea,idの男性・単数・主格です。
egoは1人称の人称代名詞、単数・主格です。
sumは「~である」を意味する不規則動詞sumの直接穂・能動態・現在、1人称単数です。
後半の動詞はsumなので主語はego、isは補語となります。
「もし臆病な誰かが(誰か臆病な者が)いるとすれば、私がその人である」と訳せます。
キケローの『縁者・友人宛書簡集』に見られる表現です(Cic.Fam.6.14)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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