「モルトゥオー・レオーニー・エト・レポーレース・インスルタント」と読みます。
mortuō は「死んでいる」を意味する第1・第2変化形容詞 mortuus,-a,-um の男性・単数・与格です。leōnīにかかります。
leōnī は「ライオン」を意味する第3変化名詞 leō,-ōnis m. の単数・与格です。
et は「~さえ」を意味する副詞です。
lepōrēs は「ウサギ」を意味する第3変化名詞 lepus,leporis m. の複数・主格です。この文の主語です。
insultant は「<与格>を侮辱する」という意味の第1変化動詞 insultō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「死んでいるライオンはウサギさえ侮辱する」と訳せます。
「死んだライオンのことは、ウサギさえそれを侮辱する」という意味のことわざです。
『ギリシア・ローマ名言集』(岩波文庫)に載っています(ローマの部106番)。
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも山下先生のラテン語格言を楽しんでおります。初心者にも。またある程度ラテン語に慣れてきた者にとっても有用なサイトを維持してくださってありがとうございます。
気のついたことで、細かいことなのですが、発音の所で、lepores が「レポーレース」になっていますが「レポレース」の方が良いと思いました。
山下です。
コメントをありがとうございます。
辞書の見出しは、lepor,-ōris m.となっていますね。
単数・属格はlepōris(レポーリス)です。
となると、複数・主格(対格)はレポーレースでよいと思います。