Miseram servitutem falso pacem vocatis.

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「ミセラム・セルウィトゥーテム・ファルソー・パーケム・ウォカーティス」と読みます。
miseram は「惨めな」を意味する第一・第二変化形容詞 miser, -a, -um の女性・単数・対格です。
servitutem は「隷属状態」を意味する第三変化女性名詞 servitus の単数・対格です。
falso は「間違って、誤って」を意味する副詞です。第一・第二変化形容詞 falsus, -a, -um (偽りの)からつくられる副詞です。
pacem は「平和」を意味する第三変化名詞 pax の単数・対格です。
vocatis は「呼ぶ、称する」を意味する第一変化動詞 voco の直説法・能動相・現在、二人称・複数です。
「惨めな隷属状態をあなたがたは誤って平和と称している」と訳せます。
タキトゥス『同時代史』の中に見られる言葉です(4.17)。

年代記〈上〉ティベリウス帝からネロ帝へ (岩波文庫)
タキトゥス Cornelius Tacitus
4003340825

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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