Nemo vir magnus sine aliquo afflatu divino umquam fuit.

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Cicero

「ネーモー・ウィル・マグヌス・シネ・アリクゥォー・アッフラートゥー・ディーウィーノー・ウンクゥァム・フイト」と読みます。
nēmōは「誰も~ない」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
virは「男」を意味する第2変化名詞vir,virī m.の単数・主格です。
magnusは「偉大な」を意味する第1・第2変化形容詞magnus,-a,-umの男性・単数・主格です。
sineは「<奪格>なしに」を意味する前置詞です。
aliquōは「ある、任意の」を意味する不定形容詞aliquī,-qua,-quodの男性・単数・奪格です。
afflātūは「啓示」を意味する第4変化名詞afflātus,-ūs m. の単数・奪格です。
dīvīnōは「神の」を意味する第1・第2変化形容詞dīvīnus,-a,-umの男性・単数・奪格です。
umquamは「かつて、いつか」を意味する副詞です。否定文において用いられるとき、否定の意味を強調します。
fuitは「~である」を意味する不規則動詞sum,esse の直説法・完了、3人称単数です。
「いかなる英雄も神の啓示がなければ、決して偉大にはなりえなかった」と訳せます。
キケローの『神々の本性について』に見られる表現です(Cic.N.D.2.167)。

キケロー選集〈11〉哲学IV―神々の本性について 運命について
キケロ Marcus Tullius Cicero
4000922610

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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