ラテン語格言

Gutta cavat lapidem non vi sed saepe cadendo.

2021年1月17日

「グッタ・カウァト・ラピデム・ノーン・ウィー・セド・サエペ・カデンドー」と読みます。
guttaはgutta,-ae f.(滴)の単数・主格です。文の主語です。
cavatはcavō,-āre(穴をあける)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
lapidemはlapis,-dis m.(石)の単数・対格で、cavatの目的語です。
nōnは「~でない」。vīを否定します。
nōn A sed Bの構文で「AでなくむしろB」を意味します(英語のnot A but Bと同じ)。
vīは不規則な第3変化の女性名詞vīs(力)の単数・奪格です(「手段の奪格」)。vīsの変化は次の通りです(主格・属格・与格・対格・奪格の順)。

単数 vīs, (vīs), (vī), vim, vī
複数 vīrēs, vīrium, vīribus, vīrī(-ē)s, vīribus

sedは「しかし、むしろ」。nōn A sed B(AでなくむしろB)の構文におけるsedです。
saepeは「しばしば」。cadendōにかかる副詞です。
cadendōはcadō,-ere(落下する)の動名詞、奪格です(「手段の奪格」)。「落下することによって」。
「滴は岩に、力によってではなく、何度も落ちることによって、穴をあける」と訳せます。
「雨垂れ石を穿つ」と同じ趣旨の言葉です。
「継続は力なり」と意訳することもできます。

<余談>
この表現は叙事詩の韻律で書かれています。ご参考まで。

Gutta ca | vat lapi | dem nōn | vī sed | saepe ca | dendō.

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