「エッフゲレ・ノーン・ポテス・ネケッシターテース・ポテス・ウィンケレ」と読みます。
effugereは「逃れる」を意味する第3変化動詞effugiō,-ere の不定法・能動態・現在です。
potes は「<不定法>ができる」を意味する不規則動詞possum,posse の直説法・現在、2人称単数です。
necessitātēs は「必然(死)」を意味する第3変化名詞necessitās,-ātis f.の複数・対格です。
vincere は「打ち勝つ」を意味する第3変化動詞vincō,-ere の不定法・能動態・現在です。
「あなたは必然(死)から逃れることはできないが、打ち勝つことはできる」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Ep.37.3)。
P.S.
続く箇所でセネカはウェルギリウスのFit via vī.(道は力によって生じる)を引用し、et hanc tibi viam dabit philosophia. (この道を哲学が君に与えるだろう」と言います。