Acta deos numquam mortalia fallunt.

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「アクタ・デオース・ヌンクゥァム・モルターリア・ファッルント」と読みます。
actaは「行為」を意味する第2変化名詞 actum,-ī n. の複数・主格です。
deōsは「神」を意味する第2変化名詞deus,-ī m. の複数・対格です。
numquam は「けっして~ない」を意味する副詞です。
mortāliaは「人間の」を意味する第3変化形容詞 mortālis,-e の中性・複数・主格です。actaにかかります。
falluntは「欺く」を意味する第3変化動詞fallō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「人間の行いは神々をけっして欺かない」と訳せます。
語順が込み入っていてわかりづらいですが、主語はActa…mortālia、動詞は fallunt、目的語は deōsになります。
オウィディウスの『悲しみの歌』に見られる表現です(Ov.Tr.1.2.95)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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