「オムニア・ヌンク・リーデント」と読みます。
omnia は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の中性・複数・主格です。この文の主語になります(「形容詞の名詞用法」)。
nunc は「今」を意味する副詞です。
rīdent は「笑う」を意味する第2変化動詞 rīdeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「今万物が笑っている。」と訳せます。
この表現は、ウェルギリウスの『牧歌』に見られます(7.55)。
今自然界全体が微笑んでいるように見える、という意味で使われています。
Nunc omnia rīdent.の語順でも知られますが、ウェルギリウスの表現は Omnia nunc rident.の語順です。意味は変わりません。
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