Tu mihi sola places: placeam tibi, Cynthia, solus.

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「トゥー・ミヒ・ソーラ・プラケース・プラケアム・ティビ・キュンティア・ソールス」と読みます。
tuは二人称単数の人称代名詞tuの主格です。
mihiは一人称単数の人称代名詞egoの与格です。
solaは「一人の」を意味する第一・第二変化形容詞solus,-a,-umの女性・単数・主格です。tuと同格です。
placesは「喜ばせる」を意味する第二変化動詞placeoの直説法・能動態・現在、二人称単数です。喜ばせる相手(対象)は与格で示されます。この文ではmihiがそれに当たります。
「あなただけが(tu…sola)私を(mihi)喜ばせる」。
placeamはplaceoの接続法・能動態・現在、一人称単数です。「私は喜ばせよう」と訳せます(一人称単数の意思を表します)。
tibiはtuの与格です。
Cynthiaは女性の名前です(女性・単数・呼格)。
solusは動詞placeamで想定される一人称単数の主語egoと同格です。
「おまえだけが私を喜ばせる。キュンティアよ、私だけがおまえを喜ばせよう」と訳せます。
ローマの恋愛詩人プロペルティウスの表現です(2.7.19)。

Elegies (Loeb Classical Library)
Propertius G. P. Goold
067499020X

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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