Vocabitur hic quoque votis.

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「ウォカービトゥル・ヒク・クゥォクゥェ・ウォーティース」と読みます。
vocābiturは「名を唱える、祈る」を意味する第1変化動詞 vocō,-āreの直説法・受動態・未来、3人称単数です。主語はhicです。
hicは指示代名詞 hic,haec,hoc(これ、この)の男性・単数・主格です。「この者は」と訳します。「彼は」としてもよいです。
quoqueは「~もまた」を意味する副詞です。
vōtīsは「祈願」を意味する第2変化名詞 vōtum,-ī n.の複数・奪格です。「祈願において、祈願にさいして」を意味します。
「彼もまた祈願の際に名を唱えられるであろう」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』にみられる表現です(Aen.1.290)。
原文においてhicはアウグストゥスを意味します。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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