Gallia est omnis divisa in partis tres.

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「ガッリア・エスト・オムニス・ディーウィーサ・イン・パルティース・トレース」と読みます。
Gallia は「ガッリア(今のフランス、スイス)」を意味するGallia,-ae f.の単数・主格です。
omnis は「すべて」を意味する第3変化形容詞omnis,-eの女性・単数・主格です。「全体として」と訳すと自然です。
dīvīsa は「分ける」を意味する第3変化動詞 dīvīdō,-ere の完了分詞、女性・単数・主格です。形容詞として用いられ、est とあわせ「分けられている」と訳せます。
in は対格を支配します。in partīs trēs は「三つの部分に」と訳せます。
partīs は「部分」を意味する第3変化名詞 pars,partis f. の複数・対格です。テクストによってpartēsの綴りもあります(意味は同じ)。
trēs は「三」を意味する基数詞です。女性・複数・対格で partīs にかかります。
「ガッリアは全体として三つの部分に分かれている」と訳せます。
カエサルの『ガリア戦記』冒頭の言葉です。

カエサル『ガリア戦記』第Ⅰ巻をラテン語で読む
山下 太郎

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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