「ユウェニーレ・ウィティウム・エスト・レゲレ・ノーン・ポッセ・インペトゥース」と読みます。
juvenīleは「若い」を意味する第3変化形容詞 juvenīlis,-e の中性・単数・主格です。vitiumにかかります。
vitiumは「欠点、過ち」を意味する第2変化名詞 vitium,-ī n. の単数・主格です。
estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。
regereは「支配する」を意味する第3変化動詞 regō,-ere の不定法・能動態・現在です。
posseは「<不定法>が可能である」を意味する不規則動詞 possum,posse の不定法・能動態・現在です。
impetusは「衝動、激情」を意味する第4変化名詞 impetus,-ūs m. の複数・対格で、regere の目的語です。
「衝動を支配できないことは若い過ちである」と訳せます。
セネカの『トロイアの女たち』に見られる言葉です(Troades 250)。
セネカ悲劇集〈1〉 (西洋古典叢書)
セネカ 小川 正広