Inimica est multorum conversatio.

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語彙と文法

「イニミーカ・エスト・ムルトールム・コンウェルサーティオー」
inimīcaは「有害な」を意味する第1・第2変化形容詞inimīcus,-a,-umの女性・単数・主格です。この文の補語になります。
multōrumは「多い」を意味する第1・第2変化形容詞multus,-a,-um の男性・複数・属格です。この文では名詞的に使われています(「多くの人々」を意味します)。conversātiō にかかります。
conversātiōは「交際」を意味する第3変化名詞 conversātiō,-ōnis f. の単数・主格です。
「多くの人々との交際は有害である」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Ep.7.2)。

セネカ哲学全集〈5〉倫理書簡集 I
兼利 琢也
4000926357

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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