Indignor quandoque bonus dormitat Homerus.

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「インディグノル・クァンドークェ・ボヌス・ドルミータト・ホメールス」と読みます。
indignorは「憤慨する」を意味する形式受動態動詞indignor,-ārīの直説法・現在、1人称単数です。
quandōqueは「~するたび」を意味する接続詞です。「bonus Homerusがdormitatするたび」という従属文を導きます。
bonusはHomērusにかかる第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の男性・単数・主格です。
dormītat は「眠る」を意味する第1変化動詞dormītō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「立派なホメールスが居眠りするたび私は憤慨する」と訳せます。
ホラーティウスの『詩論』(Ars Poetica)に見られる言葉です(359)。

詩学 (岩波文庫)
アリストテレース ホラーティウス 松本 仁助 / 岡道男

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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