Lacrimae pondera vocis habent.

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「ラクリマエ・ポンデラ・ウォーキス・ハベント」と読みます。
lacrimaeは「涙」を意味する第1変化名詞 lacrimaの複数・主格です。
ponderaは「重さ」を意味する第3変化名詞pondus,-eris n. の複数・対格です。
vōcisは「声」を意味する第3変化名詞vox,vōcis f. の単数・属格です。
habentは「持つ」を意味する第2変化動詞habeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「涙は声の重さを持つ」と訳せます。
オウィディウスの『名高き女たちの手紙』に見られる表現です(3.4)。

Ovid: Heroides and Amores (Loeb Classical Library) (English and Latin Edition)
Ovid G. P. Goold

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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