Ne cede malis, sed contra audentior ito.

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「ネー・ケーデ・マリース・セド・コントラー・アウデンティオル・イートー」と読みます。
ne + 命令法で「・・・するな」という否定の命令になります。
cede は「退く、屈する」を意味する第3変化動詞cedo,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
malis は「不幸、災難、困難」を意味する第2変化名詞 malum,-i n. の複数・与格です。ne cede malis で「困難に屈するな」と訳せます。
contra は「それに対し、逆に」を意味する副詞です。
audentior は「勇敢に」を意味する副詞 audens の比較級です。「いっそう勇敢に、雄々しく」。
ito は「行く」を意味する動詞 eo,-ire の命令法、未来、2人称単数です。
「困難に屈するな。むしろいっそう勇敢に立ち向かえ(進め)」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』(aen.6.95)にみられる表現です。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 岡 道男
4876981264

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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