「ネー・ケーデ・マリース・セド・コントラー・アウデンティオル・イートー」と読みます。
ne + 命令法で「・・・するな」という否定の命令になります。
cede は「退く、屈する」を意味する第3変化動詞cedo,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
malis は「不幸、災難、困難」を意味する第2変化名詞 malum,-i n. の複数・与格です。ne cede malis で「困難に屈するな」と訳せます。
contra は「それに対し、逆に」を意味する副詞です。
audentior は「勇敢に」を意味する副詞 audens の比較級です。「いっそう勇敢に、雄々しく」。
ito は「行く」を意味する動詞 eo,-ire の命令法、未来、2人称単数です。
「困難に屈するな。むしろいっそう勇敢に立ち向かえ(進め)」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』(aen.6.95)にみられる表現です。
アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 岡 道男
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