Exstinctus amabitur idem.

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「エクスティンクトゥス・アマービトゥル・イーデム」と読みます。
exstinctus は「亡くなった(状態)」を意味する第1・第2変化形容詞、男性・単数・主格です。
この文では主語 īdemと性・数・格が一致。「述語的」に訳すと、「同じ者は(īdem)亡くなると(Exstinctus)」。
amābitur は、「愛する」を意味する第1変化動詞 amō,-āre の直説法・受動態・未来、3人称単数です。
īdem は「同じ(人)」を意味する指示代名詞īdem,eadem,idemの男性・単数・主格で、この文の主語です。
「同じ人が亡くなった状態で(=亡くなったら)愛されるだろう。」と訳せます。
あることで話題にしている人物が īdem と呼ばれ、「その同じ人が、ひとたび亡くなると(生前とはうってかわって)愛されるようになる」という意味で解釈できます。
ホラーティウスの『書簡詩』に見られる言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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