Facta fugis, facienda petis.

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「ファクタ・フギス・ファキエンダ・ペティス」と読みます。
factaはfactum,-ī n.(事実)の複数・対格です。factaはfaciō,-ere(行う、なす)の完了分詞、中性・複数・対格ともとれます。その場合、「あなたによってなされたこと」という含みがあります。日本語らしく訳すと、「あなたのしたこと」です。
fugisはfugiō,-gere(逃げる)の直説法・能動態・現在、2人称単数です。factaを目的語に取ります。
faciendaはfaciō,-ere(行う、なす)の動形容詞、中性・複数・対格です。「なされるべきことを」と訳せます。
petisはpetō,-ere(求める)の直説法・能動態・現在、2人称単数です。faciendaを目的語に取ります。
「あなたは自分のしたことから逃れ、すべきことを追い求めている」と訳せます。
オウィディウスの表現です(Ov.Her.7.15)。

オウィディウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー『神々の本性について』(岩波書店)、ネポース『英雄伝』(講談社学術文庫)、プラウトゥス『カシナ』、テレンティウス『兄弟』、ルクレ―ティウス『事物の本性について』(いずれも京都大学学術出版会)。単著に『ローマ人の名言88』(牧野出版)、『しっかり学ぶ初級ラテン語』、『しっかり身につくラテン語トレーニングブック』、『ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」』(いずれもベレ出版)、『お山の幼稚園で育つ』(世界思想社)。

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