Eunt anni more fluentis aquae.

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オウィディウス
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語彙と文法

「エウント・アンニー・モーレ・フルエンティス・アクウァエ」と読みます。
eunt は「行く」を意味する不規則動詞eō,īre の直説法・能動態・現在、3人称複数で、主語は annī です。
annī は「年」を意味する第2変化名詞annus,-ī m. の複数・主格です。
mōre は「方法」を意味する第3変化名詞mōs,mōris m. の単数・奪格で「<属格>の方法で」と訳せます。
fluentis は「流れる」を意味する第3変化動詞 fluō,-ere の現在分詞、単数・属格で aquae にかかります。
aquae は「水、川」を意味する第1変化名詞aqua,-ae f. の単数・属格でmōre にかかります。mōre 以下は「流れる水の方法で」、すなわち「流れる水のように」となります。
「年月は流れる水のように進む」と訳せます。
オウィディウスの『恋の技法』に観られる言葉です(3.62)。

恋の技法 (平凡社ライブラリー)
オウィディウス, 樋口勝彦
平凡社
オウィディウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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