Etiam capillus unus habet umbram suam.

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「エティアム・カピッルス・ウーヌス・ハベト・ウンブラム・スアム」と読みます。
etiamは「~さえ、~もまた」を意味する接続詞です。
capillusは「髪の毛」を意味する第2変化名詞capillus,-ī m. の単数・主格です。
ūnusは「一つの」を意味する代名詞的形容詞ūnus,-a,-um の男性・単数・主格です。capillusにかかります。
habetは「持つ」を意味する第2変化動詞habeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
umbramは「影」を意味する第1変化名詞umbra,-ae f. の単数・対格です。
suamは「自分の」を意味する3人称の所有形容詞suus,-a,-um の女性・単数・対格です。umbram にかかります。
「一本の髪の毛さえ自分の影を持つ」と訳せます。
「一寸の虫にも五分の魂」的な意味かと思われます。
プブリリウス・シュルスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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