Corpus sine pectore.

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「コルプス・シネ・ペクトレ」と読みます。
corpus は「体」を意味する第3変化名詞corpus,-poris n.の単数・主格です。
sine は「~なしの」(英語のwithout)を意味する前置詞で、奪格をとります。
pectore は「心」を意味する第3変化名詞pectus,-toris n.の単数・奪格です。
「心なき肉体」という意味になります。
ホラーティウスの次の詩句に見られる言葉です。

non tu corpus eras sine pectore. おまえは心なき肉体ではなかった。
Di tibi formam, di tibi divitias dederant, artemque fruendi. 神々はおまえに(美しい)姿を与え、富も与え、(それらを)享受する技も与えていた。

ホラーティウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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