Traicit et fati litora magnus amor.

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「トラーイキト・エト・ファーティー・リートラ・マグヌス・アモル」と読みます。
trāicit は「超える」を意味する第3変化動詞 trāiciō(=trājiciō) の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
et は次に来る言葉を強調します。ここでは、「~さえ」と訳せます。
fātī は「運命」を意味する第2変化名詞 fātum,-ī n. の単数・属格です。lītoraにかかります。
lītora は「岸」を意味する第3変化名詞lītus,lītoris n.の複数・対格です。
magnus は第1・第2変化形容詞magnus,-a,-um(大きい)の男性・単数・主格です。amorにかかります。
amor は第3変化名詞 amor,-ōris m.の単数・主格です。
「大いなる愛は運命の岸さえ乗り越える」と訳せます。
「運命の岸」とは「死」(mors)を意味します。
プロペルティウスの『詩集』に見られる表現です(1.19.12)。

Elegies (Loeb Classical Library)
Propertius G. P. Goold
067499020X

Propertius

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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