Revocate animos, maestumque timorem mittite.

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「レウォカーテ・アニモース・マエストゥムクゥェ・ティモーレム・ミッティテ」と読みます。
revocāteは「呼び戻す」を意味する第1変化動詞 revocō,-āreの命令法・能動態・現在、2人称複数です。
animōsは「勇気」を意味する第2変化名詞 animus,-ī m.の複数・対格です。
maestumは「悲しみに沈んだ」を意味する第1・第2変化形容詞maestus,-a,-umの男性・単数・対格で、timōremにかかります。
-queは「そして」。2つの命令法 revocāteとmittiteをつなぎます。
timōremは「恐怖」を意味する第3変化名詞 timor,-ōris m.の単数・対格です。
mittiteは「追い払う」を意味する第3変化動詞 mittō,-ereの命令法・能動態・現在、2人称複数です。
「勇気を呼び戻し、悲しみに沈んだ恐怖を追い払え」と訳せます。
「悲しみに沈んだ恐怖」は「悲しみと恐怖」と言い直してもよいでしょう。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です。
有名な forsan et haec olim meminisse juvabit.の直前に置かれた表現です。

ウェルギリウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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