「ボヌス・ウィル・センペル・ティーロー」と読みます。
bonusは「立派な」を意味する第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um の男性・単数・主格です。virにかかります。
virは「男、人間」を意味する第2変化男性名詞vir,virī m.の単数・主格で、文の主語です。
semperは「常に」を意味する副詞です。
tīrōは「初心者」を意味する第3変化男性名詞tīrō,tīrōnis m.の単数・主格で、文の補語です。
動詞estを補うことができます。estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。
「立派な人間は常に初心者である」と訳せます。
Q, virは第2変化名詞とありますが、-usで終わらないのはなぜですか。
A. 一部の第2変化男性名詞は主格・単数が -er,-irで終わります(単数・主格の通例の形から -usを落とした形)。単数・属格以下は規則的です。virを例にとると、単数・属格以下はvirī, virō, virum, virō・・・となり、単数・主格があたかも virusであるかのように変化しています。単数・主格がvirus(ウィルス)だとすると、「毒」を意味するvīrus(ウィールス)紛らわしいのでそれを避けてvir(ウィル)としたのかと勘繰りたくなります。単数・主格が -er,-irで終わる他の第2変化・男性名詞の例としては、puer(少年)、ager(畑)などがあります。