Dona praesentis cape laetus horae. 

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「ドーナ・プラエセンティス・カペ・ラエトゥス・ホーラエ」と読みます。
dōnaは「贈り物」を意味する第2変化名詞dōnum,-ī n. の複数・対格です。
praesentis は「今の、今ここにある」を意味する形容詞praesens,-sentis の女性・単数・属格です。hōraeにかかります。
cape は第3変化動詞capiō,-ere(取る、受け取る)の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
laetus(喜んでいる、嬉しい)は第1・第2変化形容詞、男性・単数・主格です。この文では副詞的に使われています(「形容詞の副詞的用法」)。「喜ばしい状態で」が直訳ですが、文意をくんで、「喜んで」と訳します。
hōrae は「時間、時」を意味する第1変化名詞hōra,-ae f.の単数・属格です。Dōnaにかかります。
「今ここに流れる「時」の贈り物を喜んで受け取るがよい」と訳せます。
ホラーティウスの言葉です(Hor.Carm.3.8.27)。

ホラティウス全集
鈴木 一郎
玉川大学出版部
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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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