Carpe viam et susceptum perfice munus!

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ウェルギリウス

語彙と文法

「カルペ・ウィアム・エト・ススケプトゥム・ペルフィケ・ムーヌス」と読みます。
carpe は「摘み取る、つかむ」を意味する第3変化動詞 carpō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。目的語は viam です。
viam は「道」を意味する第1変化名詞 via,-ae f. の単数・対格です。直訳は「道をつかめ」となりますが、「先を急げ、前進せよ」という意味になります。
susceptum は「始める、引き受ける」を意味する第3変化動詞 suscipiō,-ere の完了分詞、中性・単数・対格です。mūnus にかかります。「始められた(道を)」。
perfice は「完遂する」を意味する第3変化動詞 perficiō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。目的語は mūnus です。
mūnus は「義務、責務、仕事」を意味する第3変化名詞 mūnus,-neris n. の単数・対格です。中性なので主格と対格は同じ形です。
「道を急げ(ぐずぐずするな)、引き受けた責務を果たせ」となります。
ウェルギリウスの『アエネーイス』(6.629)に見られる言葉です。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会
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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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