Veni, creator spiritus.

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語彙と文法

「ウェニー・クレアートル・スピーリトゥス」と読みます。
venīは「来る」を意味する第4変化動詞 veniō,-īre の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
creātor は「創造主、創造者」を意味する第3変化名詞creātor,-ōris m. の単数・呼格です。
spīritus は「精霊、息、呼吸」を意味する第4変化名詞spīritus,-ūs m.の単数・呼格です。
「来たまえ」と命令する相手への呼びかけ、という意味で creātor, spīritus がともに呼格ということは理解できます。
2つの名詞が並ぶ理由は、一方が他方を説明している、ということです。この文では「創造主である精霊よ」と訳せます。
「来たりたまえ、創造主である精霊よ」と訳せます。
聖歌の一節として知られます。

ウィキペディアの説明は次の通りです。

来たり給え、創造主なる聖霊よ(きたりたまえ、そうぞうしゅなるせいれいよ、ヴェニ・クレアトール・スピリトゥス 、Veni Creator Spiritus)、はグレゴリオ聖歌で歌われるイムヌスで「もっとも有名な聖歌」である。これは9世紀ラバヌス・マウルスによって書かれた。カトリック教会で伝統的にうたわれてきた。ペンテコステを記念する聖歌である。ミクソリディア旋法によって歌われる。

来たり給え、創造主なる聖霊よ:ウィキペディア

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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