Initium sapientiae timor domini.

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語彙と文法

「イニティウム・サピエンティアエ・ティモル・ドミニー」と読みます。
initium は「始まり」を意味する第2変化名詞initium,-ī n.の単数・主格です。
sapientiae は「知恵」を意味する第1変化名詞sapientia,-ae f. の単数・属格です。initium にかかります。
timor は「畏れ」を意味する第3変化名詞timor,-ōris m.の単数・主格です。
dominī は「主、主人」を意味する第2変化名詞 dominus,-ī m. の単数・属格です。timor にかかります。
「主の畏れ」とは「主を畏れること」を意味します。「目的語的属格」と呼ばれる用法です。
動詞の est が省略されています。
「知恵の始まりは主を畏れることである」と訳せます。
聖書の言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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