Brevis esse laboro, obscurus fio.

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「ブレウィス・エッセ・ラボーロー・オプスクールス・フィーオー」と読みます。
brevisは第3変化形容詞brevis,-e(短い)の男性・単数・主格です。
esseは不規則動詞sum,esse(である)の不定法・現在です。
labōrōはlabōrō,-āre(<不定法>を努める)の直説法・能動態・現在、1人称単数です。
不定法の形から第1変化動詞と分かります。
obscūrusは第1・第2変化形容詞obscūrus,-a,-um(曖昧な)の男性・単数・主格です。
fīōは不規則動詞fīō,fierī(なる)の直説法・能動態・現在、1人称単数です。
「私は短くあるように努めるが、曖昧になる。」となります。
これは、ホラーティウス『詩論』(25)の表現で、詩作において簡潔さを狙うと、文が曖昧になり意味がわかりにくくなるという弊害を述べたものです。

追記

ホラーティウスは同じ詩の中で、次のようにも述べています。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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