Contemnite paupertatem.

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語彙と文法

「コンテムニテ・パウペルターテム」と読みます。
contemnite は「軽蔑する」を意味する第3変化動詞 contemnō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称複数です。
paupertātem は「困窮、貧困」を意味する第3変化名詞 paupertās,-ātis f. の単数・対格です。
「困窮を軽視せよ」と訳せます。
「(自分の)貧しさを軽視せよ」とも訳せます。
貧しい暮らしを馬鹿にせよ、と言っているのではありません。自分の人生にとって貧しさが何だ、そんなものとるに足らないぞ、もっと大事なことがあるではないか、と言うのです。
ローマの哲人セネカの言葉です(Prov.6.6)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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