O matre pulchra filia pulchrior.

  • URLをコピーしました!

「オー・マートレ・プルクラー・フィーリア・プルクリオル」と読みます。
mātre は「母」を意味する第3変化女性名詞 māter,-tris f. の単数・奪格です(「比較の奪格」)。
ラテン語の場合、比較の対象「~よりも」に相当する単語は奪格で表すことができます。
pulchrā は「美しい」を意味する第1・第2変化形容詞 pulcher,-chra,-chrum の女性・単数・奪格です。mātreにかかります。
fīlia は「娘」を意味する第1変化女性名詞fīlia,-ae f.の単数・呼格です。
pulchrior はpulcher の女性・単数・呼格でfīliaにかかります。
「おお、美しい母よりも美しい娘よ」と訳せます。
ホラーティウスの『カルミナ』に見られる表現です(Carm.1.16.1)。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

コメント

コメントする

目次