「オー・マートレ・プルクラー・フィーリア・プルクリオル」と読みます。
mātre は「母」を意味する第3変化女性名詞 māter,-tris f. の単数・奪格です(「比較の奪格」)。
ラテン語の場合、比較の対象「~よりも」に相当する単語は奪格で表すことができます。
pulchrā は「美しい」を意味する第1・第2変化形容詞 pulcher,-chra,-chrum の女性・単数・奪格です。mātreにかかります。
fīlia は「娘」を意味する第1変化女性名詞fīlia,-ae f.の単数・呼格です。
pulchrior はpulcher の女性・単数・呼格でfīliaにかかります。
「おお、美しい母よりも美しい娘よ」と訳せます。
ホラーティウスの『カルミナ』に見られる表現です(Carm.1.16.1)。
目次
コメント