Natura duce numquam aberrabimus.

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「ナートゥーラー・ドゥケ・ヌンクァム・アベッラービムス」と発音します。
最初のnaturaは「ナートゥーラー」と読みます(ナートゥーラでなく語尾は長い)。第1変化名詞 natura,-ae f.の単数・奪格です(主格ではないので、語末のaを伸ばします)。
duce は「指導者」を意味する第3変化名詞 dux,ducis c. の単数・奪格です。
natura, duce と奪格が2つ並んでいます。「絶対的奪格」と呼ばれる用法です。
「natura イコール duce の関係を伴うとき」、すなわち、「自然を指導者とするなら」、「自然に従えば」の意味になります。
numquam(ヌンクァム)は「決して・・・ない」という意味を表す副詞です。
aberrabimus は、「誤る」を意味する第1変化動詞 aberro,-are の直説法・能動態・未来、1人称複数です。
「自然を導き手とすれば、我々は決して誤ることはないだろう。」という意味になります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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