Cum sese vincit sapiens, minime vincitur.

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「クム・セーセー・ウィンキト・サピエンス・ミニメー・ウィンキトゥル」と訳せます。
cum は「~する時」を意味する接続詞です。
sēsē は3人称の再帰代名詞suī(自分)の男性・単数・対格です。
vincit は「打ち勝つ」を意味する第3変化動詞 vincō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
sapiens は「賢者」を意味する第3変化名詞sapiens,-entis m.の単数・主格です。
minimē は「最も少なく」を意味する副詞です。
vincitur は vincō,-ere(打ち勝つ)の直説法・受動態・現在、3人称単数です。主語はsapiens と考えられます。
「賢者が己に打ち勝つ時、彼は少しも征服されていない」と訳せます。
プブリリウス・シュルス、『金言集』に見られる言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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