ラテン語格言

Amor odit inertes.

「アモル・オーディト・イネルテース」と読みます。
amor は「愛、恋」を意味する第3変化名詞amor,-ōris m.の単数・主格です。
ōdit は「憎む」を意味する不完全動詞(現在形がない) ōdī,-isse の3人称単数です。ōdī は完了形ですが、訳す場合は現在として訳します。
inertēs は「のろい、鈍重な」を意味する第3変化形容詞 iners,-ertis の男性・複数・対格です。ここは名詞的に用いられ、「のろい者たちを」と訳せます。
「愛はのろい者たちを憎む」、「愛はのろまが嫌い」と訳せます。
ローマの恋愛詩人オウィディウスの『恋の技術』に見られる言葉です(2.229)。
表題の言わんとすることは単純で、女性を口説くにはグズやのろまでは駄目という意味です。女にモテるにはまめでなくてはいけない、と詩人は忠告。日中は女性のために日傘をさしてお供せよ、部屋の中でもかいがいしく身の回りのお世話をして差し上げるべし。どこかへ来てほしいと言われたら、万難を排して駆けつけよ。車がなければ走って行け。雨が降ろうが雪が降ろうが遅延は厳禁、「愛はのろまが嫌い」だから、と。

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