
語彙と文法
「アクゥィラ・ノーン・カプタト・ムスカム」と読みます。
aquila は「鷲」を意味する第1変化名詞aquila,ae f.の単数・主格で、文の主語です。
nōnは「~ない」。captatを否定します。
captat は「つかまえる」を意味する第1変化動詞 captō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
muscamは「ハエ」を意味する第1変化名詞musca,-ae f.の単数・対格です。
captatをcapitとするバージョンもあります(その他の単語はみな同じ)。この場合、capitはcapiō,-ere(つかまえる)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
動詞をどちらで読むにせよ、「鷲はハエをつかまえない」という意味になります。
エラスムスの言葉とされます。
鷲は戯れにも蝿を捕まえることをしない、大物は小物を相手にしない、の意味でしょう。

aquilaはa-qui-laの3音節です。quは[kw]の音を表します。アクセントは語頭のaにつきます。
コメント
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[…] Dum spīrō, spērō.(私が)息をする間は、希望がある。 Aquila nōn captat muscam. 鷲(わし)は蠅(はえ)をつかまえない。 Bonī amant […]