Aquila non captat muscam.

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Aquila

語彙と文法

「アクゥィラ・ノーン・カプタト・ムスカム」と読みます。
aquila は「鷲」を意味する第1変化名詞aquila,ae f.の単数・主格で、文の主語です。
nōnは「~ない」。captatを否定します。
captat は「つかまえる」を意味する第1変化動詞 captō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
muscamは「ハエ」を意味する第1変化名詞musca,-ae f.の単数・対格です。
captatをcapitとするバージョンもあります(その他の単語はみな同じ)。この場合、capitはcapiō,-ere(つかまえる)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
動詞をどちらで読むにせよ、「鷲はハエをつかまえない」という意味になります。
エラスムスの言葉とされます。
鷲は戯れにも蝿を捕まえることをしない、大物は小物を相手にしない、の意味でしょう。

aquilaはa-qui-laの3音節です。quは[kw]の音を表します。アクセントは語頭のaにつきます。
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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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