「ホーク・テンポレ・オプセクィウム・アミーコース・ウェーリタース・オディウム・パリト」と読みます。
hoc は「これ」を意味する指示代名詞 hic の中性・単数・奪格です。
tempore は「時、時代」を意味する第三変化中性名詞 tempus の単数・奪格です。
obsequium は「お世辞」を意味する第二変化中性名詞、単数主格です。
amicos は「友人、友」を意味する第二変化男性名詞、amicus の複数対格です。
veritas は「真実、真理」を意味する第三変化女性名詞、単数主格です。
odium は「憎しみ」を意味する第二変化中性名詞、単数対格です。
parit は「生む」を意味する第三変化動詞 pario の直接法・能動相・現在、三人称単数です。
「今の時代は、お世辞が友を、真実が憎しみを生む」と訳せます。
ローマの喜劇作家テレンティウスの言葉です(『アンドロス島の女』67-68)。
ローマ喜劇集〈5〉 (西洋古典叢書)
テレンティウス 木村 健治