Hoc tempore obsequium amicos, veritas odium parit.

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「ホーク・テンポレ・オプセクゥィウム・アミーコース・ウェーリタース・オディウム・パリト」と読みます。
hōc は「これ」を意味する指示代名詞 hic,haec,hoc の中性・単数・奪格です。temporeにかかります。
tempore は「時、時代」を意味する第3変化名詞 tempus,-poris n. の単数・奪格です。
obsequium は「お世辞」を意味する第2変化名詞obsequium,-ī n. の単数・主格です。
amīcōs は「友人、友」を意味する第2変化名詞、amīcus,-ī m. の複数・対格です。
vēritās は「真実、真理」を意味する第3変化名詞vēritās,-ātis f. の単数・主格です。
odium は「憎しみ」を意味する第2変化名詞odium,-ī n.の単数・対格です。
parit は「生む」を意味する第3変化動詞 pariō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「今の時代は、お世辞が友を、真実が憎しみを生む」と訳せます。
ローマの喜劇作家テレンティウスの言葉です(『アンドロス島の女』67-68)。

ローマ喜劇集〈5〉 (西洋古典叢書)
テレンティウス 木村 健治
4876981396

Terentius

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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