Felicitas multos habet amicos.

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「フェーリーキタース・ムルトース・ハベト・アミーコース」と読みます。
fēlīcitās は「幸運、幸福」を意味する第3変化名詞fēlīcitās,-ātis f.の単数・主格です。
multōs は「多くの」を意味する第1・第2変化形容詞multus,-a,-umの男性・複数・対格です。amīcōsにかかります。
habet は「持つ」を意味する第2変化動詞 habeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。amīcōsを目的語に取ります。
amīcōs は「友、友人」を意味する第2変化名詞amīcus,-ī m.の複数・対格です。
「幸運は多くの友を持つ」と訳せます。
habet は dōnat 「与える」のほうが意味は鮮明になりますが、habet のほうが、主語を擬人化した感じがよく出ていると思います。

内容的に Veri amici rari. (真の友はまれ)と関連します。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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