Mihi enim liber esse non videtur, qui non aliquando nihil agit.

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「ミヒ・エニム・リーベル・エッセ・ノーン・ウィデートゥル・クゥィー・ノーン・アリクゥァンドー・ニヒル・アギト」と読みます。
mihiは1人称の人称代名詞、単数・与格です。
enimは「実際」を意味する副詞です。
liberは「自由な」を意味する第1・第2変化形容詞liber,-era,-erumの男性・単数・主格です。
esseは「~である」を意味する不規則動詞sumの不定法・能動態・現在です。
videturは「見る」を意味する第2変化動詞videoの直説法・受動態・現在、3人称単数です。「~のように見られる、思われる」と訳します。
quiは関係代名詞、男性・単数・主格です。先行詞は省かれています。
aliquandoは「時々」を意味する副詞です。
nihilは「無」を意味する中性の不変化名詞、単数・対格です。
agitは「行う」を意味する第3変化動詞agoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「実際私には、自由ではないと思われる、時々何もしないということをしないような人は。」
キケローの『弁論家について』に見られる表現です(Cic.D.O.2.6.24)。

弁論家について〈上〉 (岩波文庫)
キケロー Cicero
4003361148

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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