O caelum, o terra, o maria Neptuni!

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Terentius

語彙と文法

「オー・カエルム・オー・テッラ・オー・マリア・ネプトゥーニー」と読みます。
Ōは間投詞で「おお」と訳します。
caelumはcaelum,-ī n.(天)の単数・呼格です。「天よ」。
terraはterra,-ae f.(大地)の単数・呼格です。「大地よ」。
mariaはmare,maris n.(海)の複数・呼格です。「海よ」。
NeptūnīはNeptūnus,-ī m.(ネプトゥーヌス)の単数・属格です。mariaにかかります。
「おお天よ、おお大地よ、おおネプトゥーヌスの海よ」と訳します。
ローマの喜劇作家テレンティウスの表現です(Ter.Ad.790)。

文献案内

表題の言葉はテレンティウスの『兄弟』の中に出てくる表現です。この作品は私が訳しました。京大学術出版会の「西洋古典叢書」におさめられています。

 
ローマ喜劇集〈5〉 (西洋古典叢書)
テレンティウス 山下太郎

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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