Hoc caput, o cives, haec belli summa nefandi.

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「ホク・カプト・オー・キーウェース・ハエク・ベッリー・スッマ・ネファンディー」と読みます。
hocは「これ」を意味する指示代名詞hicの中性・単数・主格です。
caputは「頭」を意味する第3変化中性名詞caputの単数・主格です。
civesは「市民」を意味する第3変化名詞civisの複数・呼格です。
haecはhicの女性・単数・主格です。
belliは「戦争」を意味する第2変化名詞bellumの単数・属格です。
summaは「急所、要点」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。
「おお、市民たちよ、これが忌まわしい戦争の頭であり急所である」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg. Aen.12.572)。
自らの出陣の理由をトゥルヌスの往生際の悪さに求めるアエネーアースの台詞の一部です。

アエネーイス
ウェルギリウス Publius Vergilius Maro
4794809557

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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