Non est beatus, esse se qui non putat.

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「ノーン・エスト・ベアートゥス・エッセ・セー・クゥィー・ノーン・プタト」と読みます。
beatusは「幸福な」を意味する第1・第2変化形容詞 beatus,-a,-umの男性・単数・主格です。
esseは不規則動詞sum(~である)の不定法・能動態・現在です。
seは3人称の再帰代名詞、単数・対格です。
quiは関係代名詞、男性・単数・主格です。先行詞は省かれています。これ一語で「~する人は」と訳せます。
putatは「考える、思う」を意味する第1変化動詞 putoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「自分が幸福だと思わない人は幸福ではない」と訳せます。
セネカが『倫理書簡集』で引用している格言的表現です(Ep.9.21)。

セネカ哲学全集〈5〉倫理書簡集 I
兼利 琢也
4000926357

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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