Iniqua numquam regna perpetuo manent.

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「イニークア・ヌンクァム・レグナ・ペルペトゥオー・マネント」と読みます。
iniqua は「不正な」を意味する第一・第二変化形容詞 iniquus, -a, -um の複数・主格で regna にかかります。
numquam は「けっして・・・ない」を意味する副詞です。
regna は「王国」を意味する第二変化中性名詞 regnum の複数・主格でこの文の主語になります。
perpetuo は「永遠に」を意味する副詞です。
manent は「留まる」を意味する第二変化動詞 maneo の直説法・能動相・現在、三人称複数です。
「不正な王国はけっして永遠には留まらない」という意味になります。
セネカの悲劇『メデア』に見られる表現です(196)。

セネカ悲劇集〈1〉 (西洋古典叢書)
セネカ 小川 正広
4876981027

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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