Pauperis est numerare pecus.

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「パウペリス・エスト・ヌメラーレ・ペクス」と読みます。
pauperisは「貧しい」を意味する第3変化形容詞 pauper,-eris の男性・単数・属格です。この文では「貧乏人」を意味する名詞として使われています。また、この属格は述語的に使われています。
numerāreは「数える」を意味する第1変化動詞numerō,-āre の不定法・能動態・現在です。
pecusは「家畜」を意味する第3変化中性名詞、単数・対格です。
「家畜を数えるのは貧乏人の性分である」と訳せます。「性分」とか「性質」という言葉を補って解釈する点が難しいです。詳しくは、「属格の述語的用法」をご覧ください。
オウィディウスの『変身物語』に見られる言葉です(Ov.Met.13.824)。

オウィディウス 変身物語〈下〉 (岩波文庫)
オウィディウス Publius Ovidius Naso

オウィディウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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