Musco lapis volutus haud obducitur.

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「ムスコー・ラピス・ウォルートゥス・ハウド・オブドゥーキトゥル」と読みます。
muscō は「苔」を意味する第2変化名詞 muscus,-ī m. の単数・奪格です。
lapis は「石」を意味する第3変化名詞lapis,-idis m.の単数・主格です。
volutus は「回転させる」を意味する第3変化動詞volvō,-ere の完了分詞、男性・単数・主格です。lapisにかかります。
lapis volutus で「回転する石は」と訳せます。
haud は「まったく~でない」を意味する副詞です。obdūciturを否定します。
obdūcitur は「覆う」を意味する第3変化動詞 obdūcō の直説法・受動態・現在、3人称単数です。
「回転する(volutus)石は(lapis)苔によって(muscō)まったく(haud)覆われ(obdūcitur)ない」、すなわち「転石は苔に覆われない」と訳せます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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