Quid opus est verbis?

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「クゥィド・オプス・エスト・ウェルビース」と読みます。
quidは「なぜ、どうして」を意味する疑問副詞です。
opusは「仕事」を意味する第3変化名詞 opus,-eris n.の単数・主格です。この文では次のestとあわせ、「<奪格>が必要である」という非人称表現を作ります。
estは不規則動詞 sum(である)の直説法・現在、3人称単数です。
verbīsは「言葉」を意味する第2変化名詞 verbum,-ī n.の複数・奪格です。
「どうして言葉が必要だろうか」と訳せます。
「言葉は必要ではない」という主張を強調するための修辞疑問文です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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